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金持ち父さん貧乏父さん
著者: ロバート・キヨサキ 対象:初心者向け
パーソナルファイナンス専門の作家で大学講師でもあるロバート・キヨサキが、全く違うタイプである2人の人物の影響を受けて構築した、ユニークな経済論を展開している。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親、そしてもう1人は親友の父親で、13才のとき学校を中退した億万長者である。彼の「貧乏人のパパ」は一生のあいだ金銭問題に悩まされ、ついには家庭生活崩壊の憂き目をみる(立派な人物ではあるが、週払いの小切手では家計が潤うことは1度もなかった)。一方、「お金持ちのパパ」はそれとは全く対照的な人生を謳歌することとなる(「金のために働く下層・中産階級」が「自分のために使う金には困らないお金持ち」になったのだ)。この教訓を肝に銘じていた筆者は、47才で仕事をリタイアすることができた。コンサルタント兼公認会計士のシャロン L. レクターとの共著である本書では、彼とお金との関わりあいを支えてきた哲学が披露されている。 筆者の言い分が延々と続くのにはうんざりさせられるが、それでもなお、学校教育では絶対教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を主張する本書は説得力がある。変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、仕事に見切りをつけるための資産を得るにはどうしたらよいかを教えてくれる。

東大生が書いたやさしい株の教科書
著者: 東京大学Agents 対象:初心者向け
著者は株式投資クラブを設立した現役東大生7人。本書の構成は、お調子者の3人の若い生徒に対して、個性的な先生3人が、時に突飛なギャグや比喩を交え、それでいて基本線は外さず簡単明瞭な言葉で投資の指南をしていくというものです。巻頭にあるように「経済がわからないから株をやらない」のではなく「経済がわからないからこそ株をやって経済を学ぶ」という考えに基づいて構成されており、株とはそもそもどういうものか、どういう要因で値が上がったり下がったりするのか、というところから説き起こしていきます。第一章から第三章までかけて株式投資のほんの入り口を垣間見せ、第四章では第三章までのおさらいを目的としたクイズが50ページほどあります。しかし設問のほとんどは第三章までを精読すれば解けるもので、必ずしもこのクイズがなければ理解が深まらないというものではありません。第五章は三人の生徒が身につけた株式の知識を駆使して実際に投資する銘柄を選ぶべく議論を戦わせますが、これは興味深く読みました。トヨタ自動車、花王、シャープの3銘柄のそれぞれがどのように将来性があると考えられるか、そしてその3銘柄のうちなぜシャープが最良の選択とみなせるかについて議論していきます。2003年1月における議論という設定ですから本書執筆時(2004年前半)には既に答が出ていて、これは後出しジャンケンといえなくもありません。それでもなるほどなと思わせるだけの論理展開にはなっていて、銘柄選択をする上で大いに参考になるシミュレーションといえるでしょう。

ちゃんと儲けたい人のための株投資戦略の基本
著者: 藤本壱 対象:初心者向け
「株で1億円作る!」夢だけ追っていてはいつまでたっても儲けられない。まず は年100万円の利益を目標に、投資法の基本をしっかり身につける。久しぶりの上昇 相場を逃さず活用しよう!チャートと移動平均線を使いこなした売買タイミングの判断テクニック はこれだ!テクニカル分析シミュレーションで確率を高める。スクリーニング・損切り・逆指値・得意株の作り方など、着実に利益を積み重ね るための基本戦術を組み合わせて相場に合わせた投資戦略を立てる。信用取引をうまく使って下げ相場でも儲ける。少額資金を大きく活かすレバレッ ジやリスクを減らして利益を確保するヘッジのテクニックを知る。本書では、大儲けを狙う方法ではなく、着実に利益を積み上げていくための知識や戦術について解説していく。銘柄の選び方や売買タイミングの取り方、また思惑が外れたときの損切りの仕方など、実践的な手法をわかりやすく解説する。また、株価がこのまま上昇を続ければ良いのだが、日本の経済が立ち直ったとは、まだとても言えない。加えてテロ問題など不安定要因も多いので、再度下落することも考えられる。そこで、下げ相場でも儲けるための手法として、信用取引を使った空売りについても解説している。

天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方
著者: ジョン・アレン・パウロス 対象:中級者向け
数学者は我々一般人よりも賢く、数字をいじり回すことで難解な宇宙の謎すら解くことができると思われがちだ。悲しいかな、必ずしもそうではないことをパウロス(数学音痴)は本書で示してくれる。株式市場という野放しのジャングルに秩序と科学をもたらそうとする奮闘をおもしろおかしく描いた本書の著者であるパウロス自身、実はかつて、かのワールドコム株に多額の投資をしていたことがある。パウロスは、売るべき十分な理由があったのに、急落していく株に必死にしがみつき、数学の知識がウォール街のノウハウと必ずしも一致しないことを身をもって証明した。市場を予測するいろいろな数学的手法があるが、なぜ人々はそれらにすがろうとするのだろうか? エリオット波動といわれる非常に高邁な数学的波動・周期に基づいて株価が動くと信じる人々の鈍さに著者は驚きを隠さない。株式市場は非常に効率的であって、会社に関するすべての情報は株価に織り込まれていると考える効率的市場仮説を手ひどくからかうために、パウロスはこんな冗談を披露している。「切れた電球を取り替えるのに効率的市場仮説を信じる学者が何人必要か?」答え:「0」。もし電球を取り替える必要があるのなら、市場がすでに取り替えているはずだから。楽しくて示唆に富んだ内容の本書はユーモアのセンスがある投資家にとってうってつけであろう。

貧乏人のデイトレ、金持ちのインベストメント
著者: 北村 慶 対象:中級者向け
ユダヤ人が発見し、スイス人が実行し、ノーベル賞学者が裏付けた資産運用法を教えます。 お金のことは「自己責任」で。そんな今の日本で、普通の人に紹介されている「投資の情報」は、株の「デイトレ」のような短期型「トレーディング」ばかり。 短期的「トレーディング型」運用には再現性がないのです。普通の人が、それを続ければ「クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」を悪化させるという致命的欠陥をも抱えているのです。 本書では、「短期的に勝ち、それを続けること」が理論的に不可能であることを解き明かしつつ、「長期に<負けない>ことを目指す「インベストメント」型の資産運用を解説します。 「2年半で11兆円稼いだ『年金資金運用基金』の運用法」「ノーベル賞学者の理論に基づく資産配分」「アインシュタインも驚いた複利の威力」「自前『株式ファンド』の作り方」など、あなたをゆっくりと、しかし確実にお金持ちにする智恵を授けます。

生き残りのディーリング決定版
著者: 矢口 新 対象:上級者向け
投資で生活したい人への100のアドバイス!あの名著『生き残りのディーリング』が決定版になって復活!ネットで人気ナンバー1(最も評価の高い)の上級者向け書籍です。現役ディーラーの座右の書として、多くのディーリングルームに置かれている名著を全面的に見直し、個人投資家にもわかりやすい工夫をほどこして、新版として登場! 投資・相場にかかわっている人は必携の書です。この本に書いてあることは相場で最も大事な基本的なことばかりです。相場で最も大事なことは、素早い損きりと利食いの我慢の徹底。勝率が良くてもトータルで勝てない人は一度読んでみてはいかがでしょうか?相場をやったことがない初心者には少し難解かもしれませんが、真剣に相場に取り組みたいのなら必携の一冊です。現役のディーラーが書いただけあって長年の投資歴で培われた、深みのある経験則はとっても勉強になります。 FXや債券・デリバティブ投資家にも参考になる内容になっていて、ある程度投資をやっていると「ああ、なるほど」っと納得させられ自分の投資法の弱点や気付けなかった問題点を再認識させてくれるような本です。

金融工学入門
著者: デービッド・G. ルーエンバーガー 対象:上級者向け
本書は、最適化・制御理論の分野ですぐれた業績をあげたスタンフォード大学のルーエンバーガー教授による著書。原書『Investment Science』からの邦訳は、この分野を専門とする3名の理工学系大学教授が担当した。工学的な視点に貫かれ、「投資のための科学」の恩賜をあらわした本書は、出版以来、アメリカでこの分野の定番教科書となっている。内容は4部構成、全16章だて。第1部「確定的なキャッシュ・フロー流列」では確定利付証券にからめてポートフォリオのイミュニゼーション、応用金利分析理論についての解説が加えられている。第2部「一期間確率的キャッシュ・フロー」では、CAPM価格付けモデルはもとより、証券市場線、ベータ・システマチック・リスクの解説がなされ、さらには対数最適価格、有限状態モデル、リスク中立価格付けなど、最新の理論が網羅されている。第3部「派生証券」では、先物、先渡し、スワップを交えた派生取引はもとより、資産ダイナミクス・モデルの展開を目指して、2項格子モデル、ランダムウォークとウィナー過程、伊藤の定理、さらにオプションに関してはブラック=ショールズ方程式の考え方が収められている。第4部では、最適ポートフォリオ成長を考え。「一般的キャッシュ・フロー流列」設計方法が示されているが、いずれの章においても、金融商品の解説に終始することなく、投資環境の特性までが分析の対象となっている点に注目したい。関連するトピックスは、単純なものから高度なものへと順を踏んで幅広くカバーされている。さらには豊富な練習問題、充実した索引による使い勝手の良さが相まって、この本は数式にアレルギーの少ないMBAホルダーはもとより、意外に幅広い読者層に受け入れられるのではないだろうか。微積分に長けた金融エンジニアでないと無理、と考え本書を避けていては、思わぬ機会損失を被ることになるかもしれない。待望の、金融工学バイブルの登場である(任 彰)

ファンドマネジメント―マーケットの本質と運用の実際
著者: 山崎 元 対象:上級者向け
本書はもとファンドマネージャーであり、今や資産運用業界のご意見番的な位置を占める山崎がプロのファンドマネージャー向けに書いたデビュー作である。しかし、アマチュアの個人投資家にも充分参考になると思う。評者も1000万円ばかり現物株で運用しているなかで、日々参考にさせてもらっている。例えば「心構え」「考え方」としてだけでも、経済的には合理的だが心理的には抵抗を伴う投資行動は超過リターンの源泉たり得る(自分だけが特別に儲かるとしたら)「損の引き受け手」は充分供給されるか?といったアイディアはおおかたの局面で有効だろう。具体的な投資方法も、バリュー投資、グロース投資といったスタイルがなぜ有効なのかという論理的枠組みとともに詳解してくれる。個人投資家が直接応用するにはむつかしい部分も多々あるが、考え方の整理が自分自身の中でついていることが大切なのだ。本書は「山崎ならではの示唆に富んだ叙述が光る」(木村剛、「投資戦略の発想法」)一冊であり、どのような投資スタイルを採るにせよ、かみしめて味わう価値は十分である。ただし、ファンドマネージャーがどういうルールに基づいて運用しているかは予備知識として知っておかないと理解が難しい部分があろう。この点については「ファンドマネージャーの知恵」(渡辺幹夫、同友館)を読んでおかれるようお勧めしておきたい。本書の如き良質な参考書をよく読んで、「投資」の何たるかを自らよく考え、納得してから実際の株式投資を行うようにしたい。「15分ポーカーをやって誰がカモか分からなければあなたがカモなのだ」(ウオーレン・バフェットの名言)。

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